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ブック・ママ(パパ)

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 子どもらが通う小学校で、定期的に参加させてもらっている絵本の読み聞かせのボランティア。息子が小学校に上がって以来、おもしろ半分でやっているのだけれども、はっとさせられることもままあってこちらの勉強になる。その息子もこの春には卒業。かれこれ6年間やらせてもらったわけだ。いつの間にやらみんなデカくなって、始まりと終わりに立ち上がって挨拶してくれるのだけれど、もう私などは埋もれかかっている…。

 今日、息子のクラスでの担当としては、最後の読み聞かせをやってきた。最後の1冊に何を選ぶか…。ちょっと教訓めいたものにしようか、世界へ繋がっていくようなスケールのでかいものにしようか、学問の重要性を説くような…等々、あれこれ頭を悩ませたのだが、結局、落語絵本から。ず~っと落語や狂言、説話などの古典ネタ、しかもお笑いネタでやってきた…紙芝居を自作したこともあったっけ…わけだし、子どもたちからは笑い話を紹介してくれるおっさんと認識されているだろうから、最後の最後までブレずにいこうかと。で、教育画劇から出てる柳家小三治監修、野村たかあき画の落語絵本シリーズから『ねこのさら』。御存知、道具屋さんと茶店のじいさんとのだまし合い腹の探り合いのおはなし。小三治さんが手がけた落語絵本はこの他『しにがみさん』と『しばはま』。クレヨンハウスから出ている川端誠さんの落語絵本に収められたものに比べると、ちょっとオトナのずるさというか、しょうもなさというか、そんなのが見え隠れするので、6年生にはこのおもしろさ、わかるかなと。
 結論から言うと、サゲの「ときどき、猫が三両で売れますんで…」のあとの沈黙の数秒間は、何とも言えないものでしたね。クセになりそうなくらい(笑)。このおもしろさ、即座に理解したのはクラスの2~3割だったかと。ただ、子どもたちはここからがおもしろい。分かった子どもが解説を始める。それがジワジワ広がって、あ~ね~、ってなる。かわいらしいのだこれが。

 まぁ、こんな愉しい時間を6年も過ごさせてもらった。感謝感謝である。いずれどこかで、あぁこの話、小学生の時に聞いたことがある、なんてことが彼等に起こったら、もう大喜びである。彼等が大学生になった頃、またどこかで会えたらおもしろいだろうね。
 あと、今でこそ当たり前だけど、このボランティアに参加し始めた6年前は、「ブック・ママ」と言って、お父さんの登場はほとんどなかったことも印象深い。しかし今や、現に今朝も、スーツ姿のお父さんが(たぶん)出勤前に、教室に入っていくのを見た。いつの間にやらこのボランティアの名も「ブック・ママ・パパ」になったしね(語構成については不審…)。続いていくといいなと思ってます。
 あ。アタシはスーツ姿ではやりません。それから、娘(今度5年生)の方でもうしばらく続けますけどね。


by koidolab | 2019-02-20 14:44 | 子ネタ

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